ホロスコープにおける様式3区分・モダリティのひとつである「不動宮」。
固定宮と呼ぶ場合もあったり、西洋ではフィクスドサインとも呼ばれますが、その名の通り「動かない」のが最大の特徴であるセグメントです。不動宮には、
牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座の4星座
が属し、それぞれエレメントこそ異なるものの、不動宮ならではの性格・性質、行動パターンなどが定義されています。
様式3区分・モダリティには、活動宮・不動宮・柔軟宮の3つがあることは「▼占星術のおけるモダリティとは?様式3区分と気質4元素の重要性」の記事で、すでに説明したとおりですが、今回フォーカスするのが謎多き「不動宮」。四季のなかでは
各季節の真っ只なかにあたる星座群
ということとなり、常に安定が求められることからも、容易に身動きを取らないという慎重な性格や性質であると言われます。
不動宮の得意とする、
という点では、活動宮とは対照的な性格であることがうかがえますが、逆を言うと
といったネガティブな要素もあると言えるでしょう。良く言えば「職人肌」とも言えますが、強いこだわりという面においては、何かとトラブルの種になることが多い傾向にあります。
後述しますが、「不動宮のモダリティかつ土(地)のエレメント」については、まさにその性格が色濃く表れると言われており、以下に不動宮星座のエレメントをご紹介しますが
牡牛座においては、モダリティの観点でもエレメントの観点でも、変化や柔軟性に乏しい一方、
着実に物事を進める能力に長け、抜群の安定感を誇る
と言っても過言ではありません。
今回は、そんなモダリティのひとつ「不動宮」における基本的な性質や行動の特徴などをご紹介しつつ、不動宮の人との接し方、相性診断の捉え方などをご紹介していきます。
不動宮ならではのこだわり、容易に方針を変えない芯の強さにはメリットもデメリットもありますので、自身の性格の自覚はもちろん、不動宮の人との付き合い方などもしっかりとこの記事で理解しておくようにしましょう。
上記関連記事でもご紹介しているように、過去記事でご紹介したモダリティのひとつ「活動宮」は、言わば季節の始まりに対してスタートダッシュをかける役割の性格であることが分かりますが、不動宮の役割は
活動宮から引き継いだ物事を安定維持すること
で、どのような状況下でも一度決めたものを遂行するといった性質が色濃く出ます。
活動宮がさまざまな事柄に対して色々とチャレンジするのに対して、不動宮は様子見であったり、慎重であったり、懐疑的であったりと、フットワークが悪いと感じてしまいます。そのため、仕事面ではネガティブな評価を受けてしまいがちですが、経理などの慎重さが求められる業種や、システム開発などの間違いが許されない業務などに対しては本領を発揮する、つまり「安定」そのものなのです。
不動宮同士の星座間の関係性について見ると、
物事が決まらず、なかなか先に進まない
といったことが容易に想像できますが(苦笑)、モダリティ以上にエレメントの要素の方が個人の性格に与える影響が大きいため、不動宮に属する4星座の性質や特徴について見ていきましょう。
■牡牛座 属性:土(地)
■獅子座 属性:火
■蠍座 属性:水
■水瓶座 属性:風
これらの行動・思考パターンを踏まえたうえで、不動宮同士の相性や他のモダリティとの相性・接し方について見ていきましょう。
上記でも取り挙げましたように、不動宮の属する各星座は、表面的には順応しているように見せても、内面的には自身の考えや意志を曲げておらず、
心に秘めたこだわりや強い意志を最優先
にする傾向にあるため、一言で言えば「柔軟性がない」とも言えますが、その強い意志を評価してくれる性格の持ち主とは非常に親密になれます。
つまり、自己顕示欲の理解者との相性は抜群ということになりますが、自身の考えや意志を理解して欲しいという欲求は
相手に対して自身の価値観を押し付けがち
になりやすいため、他のモダリティの星座から敬遠されやすい傾向にあります。
例えば、業績が上がっていないのに「私は仕事を頑張っているからその頑張りを評価して欲しい」という主張を相手に押し付けてしまうようなケース。つまり、相手からすると、評価基準が「業績」であるのに対して、自身の評価基準が「頑張り」で固定化されてしまっており、
その考えを変化させることができない(つまり不動)
という傾向があるのです。
もちろん個人差が大きい部分ではありますが、そんな柔軟性に乏しい不動宮の星座との相性においては、やはり一番不足している部分を補ってくれる
柔軟宮の星座(双子座・乙女座・射手座・魚座)との相性が良い
とされています。
上記チャート上においても、柔軟宮とのアスペクトは相性が良いとされる120度。上図のとおり牡牛座と乙女座の組み合わせだったり、水瓶座と双子座の組み合わせだったりと、トラインの組み合わせが一番しっくりくるのかもしれません。
ちなみに
活動宮の星座との相性はどうなの?
という点では、活動宮との星座のアスペクトは150度のインコンジャンクトとなり、メジャーアスペクトより影響力は強くないマイナーアスペクトではありますが、150度のアスペクトは
異なる資質・性質を互いに調和する
という意味合いを持つため、相手の性格次第では恩恵が得られる可能性もあります。
このような観点から、不動宮の各星座における相性の良い星座判断については
という判断になりますが、こうした情報を固定概念として捉えてしまうのが不動宮の人の特徴でもあります。
あまり強いこだわりを持たず、あくまで「そのような傾向がある」程度に捉えるくらいの柔軟性を持てば、他のモダリティとの関係構築も容易になるかもしれません。
自己顕示欲は孤独感と比例することを忘れないようにしましょう。
気になる人との相性や今後の運勢を
もっと詳しく知りたい方はこちら!