地球の周りを回る太陽の通り道(黄道)を基準に星の配置を表した天体図であるホロスコープには、特に重要なポイントを指す「感受点」と呼ばれる4つのポイントがあります。
これらのポイントは、太陽の1日の動きが元となります。
太陽が上り始める東の地平線(アセンダント)が起点となり、MCが正午、ディセンダントが西の地平線、ICが真夜中となって、個人の性格、運命、人生の方向性に強い影響を与えると考えられています。
中で、今回ご紹介する「ディセンダント」とは、西の地平線に位置し、第7ハウスの始まりを表します。
これは、自分自身を示すアセンダント(東の地平線)と対をなす位置にあり、対人関係やパートナーシップに深く関わる部分であり、
あなたがどのような人々を引き寄せ、どのように関わるか
などの他者との関係性を知ることができます。これらを理解することは、よりよい人間関係構築につながるものです。
他者との関係性を示すディセンダントですが、ここではそれが示す内容を詳しく見ていきましょう。
《対人関係》
あなたがどのような人々を引き寄せる傾向があるか、どのようなパートナーシップを求めるかを示します。
これは結婚相手やビジネスパートナーなど、親密な関係全般に関わるもので、ディセンダントの星座によって、その人が理想とするパートナーの性質がわかります。
《影の自分・自分に欠けている要素》
アセンダントはその人の第一印象や表向きの顔を示しますが、ディセンダントはその正反対の性質を持ち、自分自身の中で無意識的に否定したり抑圧したりしている側面や、自分に欠けている要素、他者を通じて学ぶべき性質を表しています。
たとえば、アセンダントが牡羊座の場合、ディセンダントは天秤座になります。この配置は、自己主張の強い牡羊座の人が、バランスと調和を重んじる天秤座の性質を学ぶべきであることを示唆しています。
ディセンダントを調べるためには、
出生日時と出生地
をもとに正確なホロスコープを作成します。
これには出生時刻が必須となりますので、母子手帳などで調べたうえで作成するようにしましょう。
なお、ホロスコープの作成には、無料で利用できるオンラインツールがありますので、ウェブ上で検索してみてください。
自身のホロスコープができたら、ホロスコープ上の第1ハウスの起点(第12ハウスと第1ハウスを分けるライン)にある「アセンダント」を確認し、その180度反対側のポイントが「ディセンダント」となります。
アセンダントがおひつじ座であれば、ディセンダントはてんびん座、
アセンダントがおうし座であれば、ディセンダントはさそり座、というようになります。
おひつじ座(アセンダント:てんびん座)
アセンダントがてんびん座の人は、自分よりも人を優先してしまうことが多いため、おひつじ座のような活動的で自主的なパートナーを引き寄せます。行動力と独立性を学びます。
おうし座(アセンダント:さそり座)
アセンダントがさそり座の人は、他人を心から信頼することは容易ではないために、おうし座のような人間関係に安定性を求めているため信頼できるパートナーを求めます。安定感と物質的な豊かさを学びます。
ふたご座(アセンダント:いて座)
アセンダントがいて座の人は、細部の見落としを指摘してくれる、ふたご座のような知的でコミュニケーションが豊かなパートナーを好みます。情報の共有と柔軟性を学びます。
かに座(アセンダント:やぎ座)
アセンダントがやぎ座の人は、自分のことだけで精一杯になりがちなため、かに座のような感情的で家庭的なパートナーを引き寄せます。感受性と家庭の重要性を学びます。
しし座(アセンダント:みずがめ座)
アセンダントがみずがめ座の人は、自由を愛するがゆえに風変わりな人物でもあるので、しし座のような自分の世界観を上手に表現できる、創造的なパートナーを求めます。自己表現と自尊心を学びます。
おとめ座(アセンダント:うお座)
アセンダントがうお座の人は、相手に合わせられる気質を持っているものの自分を見失いがちです。そのため、おとめ座のような分析的で細部に注意を払うパートナーを引き寄せます。秩序と奉仕の精神を学びます。
てんびん座(アセンダント:おひつじ座)
アセンダントがおひつじ座の人は、自分の気持ちに素直すぎてしまうため、てんびん座のようなバランスを重んじ、協調的なパートナーを好みます。調和と公正さを学びます。
さそり座(アセンダント:おうし座)
アセンダントがおうし座の人は、現実的な豊かさに捉われてしまう傾向が強いため、さそり座のような情熱的で深い感情を持つパートナーを引き寄せます。変容と深いつながりを学びます。
いて座(アセンダント:ふたご座)
アセンダントがふたご座の人は、多くの人と接して幅広い知識を得ますが、いて座のような楽観的で冒険心を持つパートナーを求めます。自由と探求心を学びます。
やぎ座(アセンダント:かに座)
アセンダントがかに座の人は、家族的な意識が強く安定志向ですが、やぎ座のような責任感が強く、社会的責任を果たすパートナーを引き寄せます。現実的な目標達成と責任を学びます。
みずがめ座(アセンダント:しし座)
アセンダントがしし座の人は、注目されることを求め、自分より地位が低い人に対して傲慢になってしまいがちです。そのため、みずがめ座のような上下関係の分け隔てなくフレンドリーに接することのできるパートナーを好みます。革新と独立を学びます。
うお座(アセンダント:おとめ座)
アセンダントがおとめ座の人は、真面目で模範的なふるまいをします。そのため、うお座のような共感的で夢見がちなパートナーを引き寄せます。精神的なつながりと無条件の愛を学びます。
いかがでしたか。
ディセンダントが示す求めるタイプとそこからの学びは自分自身の欠けている側面をも理解することにもつながり、より豊かな人間関係を築くことができるようになることでしょう。
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