活動宮・カーディナルサインとは？星座占いで見る役割や意味
星座占いにおける活動宮・カーディナルサインの役割と意味合い
西洋占星術における様式3区分「モダリティ」。
各星座を「活動宮・不動宮・柔軟宮」の3つのグループに分類し、その人の基本的な性格や性質を読み取るという星読みの基本ではあります。
ニュースやメディアなどで紹介されている星座別の性格や特徴紹介などは、
簡易的にアレンジされてしまっております
ので、それに対する信憑性などについては言及しませんが、星読みの基本は、エレメントと呼ばれる4元素（火・風・土・水）や、モダリティの3区分、天体における月と太陽の位置、星座が持つ守護惑星とのアスペクトなど、さまざまな要素を組み合わて総合的に判断する必要があります。
そんな判断材料の一つの要素であるモダリティですが、今回の記事では、その3つの区分「活動宮・不動宮・柔軟宮」における
四季の始まりを担う「活動宮」
について詳しくご紹介していきます。
ちなみに、モダリティについて詳しく知りたい方は、先に「▼占星術のおけるモダリティとは？様式3区分と気質4元素の重要性」をご参照いただければと思いますが、モダリティは火や水といったエレメントの要素以上に
人間らしい本質的な部分を反映する要素
となりますので、これまで気になる相手のエレメントしか把握していなかったという方は、ぜひモダリティの要素も必要な情報として取り入れ、少しでも相手の本質が見抜けるよう読み取っておいた方が良いでしょう。
なお、活動宮に属するサイン（星座）とエレメントは以下の通りです。
活動宮を持つ人の性格の特徴としては
- 能動的に行動を起こす積極性
- 即断即決で勢いがある突進タイプ
- リーダー気質で頼もしい
- 他人の意見を聞かずに頑固
- 行動が感情的になりやすい
- 落ち着きがなく飽きっぽい
などが挙げられ、それぞれ長所・短所がありますが、男性っぽい性格の持ち主が多い傾向にあると言えるかもしれません。
なお、活動宮は春分・夏至・秋分・冬至といったように、四季の始まりにあたる星座であることから、
新しい物事のスタートに欠かせない存在
になりうることが多く、成功・失敗問わず、そのように行動する自分自身に満足するタイプです。
四季の移り変わりのなかで、その存在感をアピールするのが活動宮の役割ではありますが、そのモチベーションが長続きしない、他に目移りしやすいという点はデメリットになるかもしれません。
このような形で、今回はモダリティのひとつ「活動宮」について詳しく見ていくことにしましょう。
活動宮（カーディナルサイン）に属する星座を持つ人の性格や性質は、概ね理解できたと思いますが、それぞれの星座で異なるエレメントを有していますので、同じカーディナルサインだからといって、必ずしも性格が合う、相性が良いという訳ではないという点は、上記でご紹介した「占星術のおけるモダリティとは？様式3区分と気質4元素の重要性」の記事でもお伝えしたとおりです。
例えば、活動宮に属する別々の星座の人だちで議論をした場合、
- 牡羊座（土）「結果はどうあれ突っ走れ～」
- 蟹座（水）「立ち止まるな～」
- 天秤座（風）「自分しか信じない」
- 山羊座（土）「とにかくやってみよう」
なんて状況になってしまい、まさにカオス状態。
こうした向こう見ずな性格を抑制できるのが、何事にも慎重な不動宮のサイン（牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座）であり、総合的な相性は良くないかもしれませんが、
互いの主張のバランスが取れるという
点では、慎重かつ腰が重いとされる不動宮とのマッチングは良いでしょう。
なお、同じ活動宮内の星座同士について、ホロスコープチャートで見るアスペクトでは90度（スクエア）の位置関係になることは前段の記事でもご紹介しましたが、スクエアは「敵対・対立・挑戦・挑発の関係性」を示すのに対し、
活動宮と不動宮のアスペクトは120度（トライン）
となることから、これは調和的なアスペクトであって、実は相性が良いということを読み取ることができます。
例えば、上記画像例では、活動宮「牡羊座」と不動宮「獅子座」がトラインの位置関係にありますが、それぞれのエレメントは土と火。
土と火は包容の関係性にあり、
- 火が燃え尽きると灰になって土に返る
- 大地は火が燃え盛るための基盤・基礎
といった具合に、良好な関係性を示唆していると考えられます。
あとは互いのモダリティを尊重し合えるかが課題となりますが、相手の性格を推し量っている現時点では、相性が悪いのでは？といった懸念は少ないと判断しても良いでしょう。
トラインに関しては一般的には良好な関係性といえど、ネガティブな部分も幾つかあり、その点は事前に留意が必要です。
例えば、彼氏が「不動宮かつ土のエレメント」であった場合、
不動ならではの怠惰に陥りやすい
というケースもあります。彼女が「活動宮」で積極的に動く一方、彼氏がその積極性に甘えてしまったり、楽な方に逃げて面倒はすべて彼女に押し付けてしまう…といったことが容易に想像できでしまうのです。
このパターンは、彼氏・彼女の関係以外でも、親子関係でもよく見られるケースかもしれませんが、
互いに相性が良いほど居心地がよく怠惰になりやすい
という点は覚えておく必要があります。
また、活動宮の特徴としてスタートダッシュに長ける一方、飽きやすく継続しにくいということをお伝えいたしましたが、あれこれ気になって色々と手を付けてしまうため、何ひとつ成功しなかったり、
何ひとつ形にすることができない
という傾向が見受けられるといったこともあります。
カーディナルサインに限ったことではありませんが、あれこれ追いかけて、どれも失ってしまう、どれも成功しないということは往々にありますが、こうした性格の多くは活動宮に分類される星座である可能性が高く、
冷静な視点で物事を俯瞰できるパートナーが必須
ということが言えるかもしれません。
このように、四季のはじまりを示す活動宮は、腰が軽快で新たな物事をはじめる行動力こそ長けておりますが、慎重さに欠け思慮が浅く、他人を押しのける自我を通すといった頑固者の性質があるかもしれません。
また、四季が始まってしまえば、また新たな違う物事に意識が行きやすく
最初の意気込みやモチベーションが続きにくい
といった点も特徴といえますので、それら「活動宮」の本質的な部分をしっかりと理解したうえで、自分自身の在り方や、他者であるならその人との付き合い方を考えておく必要があるでしょう。
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