リリスという言葉をご存じですか?
あまり耳にしたことがない人もいらっしゃるかと思いますが、リリスとは神話や占星術においてさまざまな意味を持つ言葉です。
古代ユダヤの伝承に登場する悪霊の名前「リリス」は、ヘブライ語聖書(旧約聖書)の天地創造の際にアダムと同時に同じ土から作られ、
アダムの最初の妻となった(もしくは妻となる予定であった)女性
とされています。
リリスはアダムに従属することを拒み、対等な立場を求めましたが、最終的にエデンの園を自ら去りました。エデンの園を去ることは強い意志や反抗の象徴となり、この神話を通じて、
独立や自由、反抗、欲望といったテーマと結びつけられる
ようになったとされた説があります。
ホロスコープにおいて、リリスと呼ばれる主なポイントは
3つありますが、中でもホロスコープでよく用いられるリリスはブラックムーン・リリスです。
ブラックムーン・リリスとは、小惑星や感受点などではなく、
月が地球から最も離れた地点
のことを指します。
夜空を見上げた時に、「今日の月は大きいな」と感じたことはありませんか?
月の大きさは変化するものではありませんが、月の軌道は完全な円ではなく楕円形であるため、月と地球の距離は常に一定ではなく、地球に近づいたり遠ざかったりするのです。
そのため、月が大きく見えたり、小さく見えたりするのです。
月と地球が最も遠ざかるところを「遠地点」、月と地球が最も近づくところを「近地点」呼び、遠地点では月が普段より小さく見えるため、「黒い月(ブラックムーン)」とも呼ばれているのです。
なお、ブラックムーン・リリスには
トゥルーブラックムーン・リリスとミーンブラックムーン・リリス
と呼ばれる2種類あります。
これは、遠地点の解釈によって異なるものです。
– トゥルーブラックムーン・リリス –
月の動きをするのかを予測して算出した月の遠地点
– ミーンブラックムーン・リリス –
平均を意味するミーンであり、正確な位置を計算できなかった時代の計算方法
どちらかが正しい、正しくないというものではないため、ホロスコープを用いて占う際にはどちらかを採用するのは人それぞれのようです。
ブラックムーン・リリスは、本能的な欲望や野性的な側面を象徴する天体とされており、女性ならではの力強さや社会に縛られない自由さを象徴し、
本能や欲望、野性的な部分
を意味します。
ブラックムーン・リリスの位置により、動物的本能のような欲望が表出しやすくなったり、一方で社会的ルールに従うことが難しく、トラブルを引き起こしたりすることもあるでしょう。
また、自分自身でも気が付いていない欲求や無意識に放たれるセクシャルな魅力を知るにはブラックムーン・リリスが参考になります。
セックスに関していえば、肉体的な感覚をあじわいたいタイプの星座であればスローセックスを好みますし、好奇心旺盛な星座であればさまざまなセックスに挑戦したいと思うでしょう。
恋人との関係がうまくいっていないとお悩みならば、お互いのブラックムーン・リリスを調べることで、何かしらヒントを得られるかもしれません。
なお、ブラックムーン・リリスはいわば秘めた魅力であり、そのパワーを活かすことで、恋愛だけでなく、ビジネスの成功にも役立つものです。
あなたの最大限の魅力を引き出すブラックムーン・リリスの位置は、無料で調べられるサイトもありますので、ぜひ探してみてくださいね。
このように、ホロスコープにおけるリリスの位置などを理解することは、自己理解を深めることになり、本来の自分を知る上で重要な要素です。
欲望は人間の自然な感情であり、人生の目標や楽しみの源でもあります。
欲望を追い求めると、他人との関係や自分自身の健康を損なう危険がありますが、バランスを取りながら欲望を追求することで、より満足感のある毎日を過ごせることでしょう。
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