カルロッタ先生こんにちは。
知人との距離の取り方についての相談です。
私は数年前まで家庭環境に苦しみ、実家で精神的に追い詰められていました。
そんなときに声をかけてくれ、上京のきっかけを作ってくれたのが知人Aさんでした。
Aさんはものをハッキリと言う性格で、行動力があり、当時の私にはそんな姿がとても頼もしく思えました。
その後、Aさんと一緒に小さな事業を始め、今では「ビジネスパートナー」のような関係になっています。
ただ、ここ数年、Aさんとの関係に強い違和感を覚えるようになりました。
Aさんは私に「誰のおかげで今があると思ってるの」と頻繁に言い、私の仕事やプライベートのことまで細かく干渉してきます。
私に結婚を前提に付き合っている方がいると知った際も、「ここに連れてきなさい」と言われ、渋々紹介すると、私が本人にも言っていなかった家庭環境のことなどをいきなり暴露されてしまいました。
これはほんの一例ですが、Aさんのこういったモラハラ的な発言・過干渉な言動にずっと悩まされています。
正直、このような支配的な物言いは、実家の親と重なる部分もあります。
私自身、Aさんがいなければ今の生活はなかったと思っています。深く感謝しており、私の恩人です。それだけは変わりません。
しかし、近々子どもが生まれる予定で(お相手はAさんに紹介した方です)、これ以上この不安定な関係にストレスを感じたくない、関係を清算したいと思うようになりました。
ただ、先ほどお話したとおり、Aさんとは仕事上の関係も絡んでいて、簡単に切ることができません。
Aさんはとても感情豊かな方で、時に怒りが強く出ることがあります。私としては、刺激を与えず穏やかに距離を取れたらと考えています。
どうすればいいでしょうか?
アドバイスをいただけると嬉しいです。
家族から離れるために力を貸してくれた、恩人のAさん。
そのAさんと距離を取りたい、というのが今回のご相談です。
恩のあるAさん、でも、あなたにとって支配的でもあるAさん。
このAさんとの関係を『穏当に』清算したい、そのためにどうしたらいいのか、ということですが……率直に厳しいことを言ってしまうと、それはまず不可能です。
それは、Aさんがどういう人なのかを考えればわかってくることです。
Aさんはあなたに支配的であるとあなたは書いています。あなたの文章を読むと、過去に助けたことも持ち出して、自分の言うことをきくようにも言っている様子です。
本当に良い人というのは、自分の恩を恩に着せません。でも、彼女は恩に着せてくる。
モラハラ的であり、過去あなたを苦しめた家族にも似ている、とあなたは言っていますよね。
こういう人であれば、あなたとつながっている限り、あなたをコントロールしようと思うはずです。
あなたが逃げ出そうとするなら、必死であなたを自分の元へと取り戻そうとしてくる可能性もかなり高いでしょう。
であれば、逃げるためには、Aさんをあなたの人生から切り離して、仕事上、プライベート上の接点をいかにもたないか、ということが大事になると思いますが……しかし、接点を切り離そうとすれば、Aさんの怒りは火に油、といったところでしょうか。
上記を考えれば、Aさんから離れるとき、あなたは必死で逃げなければなりませんし、明確な拒絶も必要になるはず。穏当な解決などありえないことがわかります。
もっと言えば、Aさんがあなたにここまで嫌なことをしてくるのは、あなたがまったく怒らないこと、八方美人で悪い人になりたくないことを利用しているからです。
あなたは、過去家族の問題があったときから現在まで、怒るということを封印されているのかもしれません。
支配的な人からの人生介入を許し、振り回される被害者的な人は、必ずといっていいほど、何をされても怒りません。サンドバッグにされてなお、ニコニコしていることすらあります。
怒りとは自立です。拒絶とは人生をコントロールすることです。
それなのに、あなたは、怒りも拒絶も持ち合わせていないのです。
あなたにとって、Aさんは恩人であり、知人であり、しかし、決して心許せる友人ではありませんね。
冒頭にあなたは、明確に知人とかいていました。そこから、Aさんとは、恩があるだけの、我慢して付き合っている人という隠された怒りを感じます。
でも、あなたはこの相談でも、Aさんに対する怒りを隠して相談しています。
しかもあなたは相手に怒りを示さず、穏当に何とかなる方法はないかと都合の良いことを言っています。
きっと、あなたに対してひどいことをした実家の家族にも、あなたは怒りを隠していたのでしょう。怒らず、穏当に、なんとかその場が穏便に収まることを期待し、自分ではなく、誰かが怒りや行動を背負ってくれたら、なんて受け身な態度で思っていたのでしょう。
自立とは、自らの力でなすものです。
あなたは、かつて家族の問題について自己解決しないまま、Aさんを頼って、本当の意味での自立を先延ばしにしました。それは傷ついた過去のあなたには仕方のないことだったのかもしれません。でも、今はもう立派な大人です。守らなければならない大切な夫、子どももいるのです。
今がいいタイミングです。
実家の親とAさんは同じです。
本来、実家を出るときにあなたが解決しなければならなかったことが、今あらためて違う形であなたの前に立ち現れています。
自分の課題を、今、勇気をもって解決しましょう。
喜怒哀楽と言いますが、怒りや悲しみは必要な感情であり、自分の中での存在を認め、主張すべき場合があるのだと自覚することが必要です。
繰り返しますが、穏当な解決は、絶対にありえません。
それを前提にあなたはこれから仕事やプライベートにおいて、Aさんからどう自分を守り、上手に離れていくかを整理する必要があります。
あなたのダメージを最小限にするには、今から準備をし、被害を少なくすることです。
たとえば、金銭や契約関係の整理、言葉の準備、支援してくれる第三者の確保、場合によっては弁護士も必要かもしれません。あなた自身の安全と尊厳を守る段取りが重要です。
私からアドバイスできることはたった一つ。
もうこの先は、あなたの人生の課題を先延ばしにしてはいけません。人に肩代わりさせてもいけません。
先延ばしにした先には、物事の困難は必ず大きくなり、行きつく先には破滅があります。
怒りを自覚し、支配を拒絶し、自立の道を探しましょう。
このような問題に、穏当な解決などということはないのだ、という現実をしっかり見て、今すぐに行動すべきです。
そこから、あなたの本当の人生が開けていきます。
厳しい道ですが、今のあなたなら、必ずできます。
私が保証します。これからあなたのもとにやってくる、幸せなお子様のためにも、どうぞがんばってくださいね。応援しています。
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